熊本3人殺傷事件、控訴審も死刑判決

熊本県宇土市熊本市の3人殺傷事件で2件の強盗殺人罪などに問われ、1審・熊本地裁裁判員裁判で死刑を言い渡された熊本市の無職田尻賢一被告(40)の控訴審判決が11日、福岡高裁であった。

 陶山博生裁判長は1審の死刑判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 1審判決によると、田尻被告は2004年3月13日午後2時頃、宇土市走潟(はしりがた)町の医院長中津卓郎さん方で、妻千鶴子さん(当時49歳)をスパナで殴るなどして殺害、約18万円が入ったバッグを奪った。11年2月23日午後6時頃には、熊本市渡鹿(とろく)の会社役員右田孝治さん方で妻美子さん(同65歳)をナイフで刺して殺害。約10万円などを奪った上、帰宅した右田さんの胸などを刺し、重傷を負わせた。