鹿実、集中打で8強進出

15安打の猛打で8強進出――。鹿児島実は30日の選抜高校野球大会で、21世紀枠出場の城南(徳島)を7―2で破って準々決勝に駒を進めた。次は4月1日の第2試合で、4強入りをかけて昨夏の選手権大会準優勝の東海大相模(神奈川)と戦う。

 鹿実が強力打線で圧倒した。

 2回2死から4連続単打で2点を先制すると、5回には2死二塁で、打撃好調の5番揚村が「狙っていた外角高めの直球」を右翼線に二塁打を放ち加点。続く黒木も左中間に適時三塁打を放つなど、この回一挙3点。6回も揚村の長打などで2点を追加した。

 1番平山がけがで先発を外れ、初戦から大幅に打順を組み替えたが、全員が安打を放った。

 一方、エース野田は序盤は快調だったが、中盤以降は制球が乱れ、苦しい投球を強いられた。

 6点リードで迎えた7回、それまで城南打線を2安打に抑えていたが、1死から3者連続安打を許し、暴投で1点を返された。さらに2死満塁のピンチで主軸竹内が投直の強烈な打球を放ったが、野田が反応良くグラブに当て危機を乗り切った。完投し13三振を奪ったが、7四死球と課題を残した。